あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)
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コミュニケーションを成功させるためのキーを掴んだ良書 |
本書では著者の山田ズーニーさんの経験という具体例を豊富に散りばめるつつ、コミュニケーションの本質でもある、「相手目線」でのコミュニケーションを徹底して詳述しています。とかく自分目線になりがちな私たちにとって、「メディア力」という語呂の良い言葉で、自分を客観視するハウツーを詳述しています。文庫本というコンパクトな中に、エッセンスを凝縮していることから、コミュニケーションに自信のない、または一層高めたい方には好適な良書といえます。
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自分に嘘をつかない方法 |
ステレオタイプ、というか「こうすれば人はこう反応する」的な本が多い昨今
山田ズーニーさんは、自分を偽らずに人と真摯に接する大切さを教えてくれます。
かぎられた時間で表面だけきれいなものを出すことに慣れてしまっている現代人には
ほんとうのコミュニケーションのしかたを教えてくれるこの本は目からウロコでしょう。
マニュアル本を片手に、クチコミ情報で人と安易に接する前に考えること。
自分はどうしたいのか。そうするためには何が必要なのか。
そして、相手を操作しようとこころみるよりも、どうすれば自分を偽らずに
相手に分かってもらえるのか。
「断りづらいから嫌だけど引き受ける」という態度で人と接していては
誠実に断る方法をいつまでたっても身に付けられない。
そんなあたりまえのことに気付かせてくれる本です。
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自分の想いを伝えるには |
コミュニケーションは人間の基本である。それなしでは生活は成り立たないと言ってもいい。就職の面接では、コミュニケーション能力が重視されるようになってきている。なぜだろうか?それは、言葉には人の心を大きく動かす力があるからではないだろうか。思わぬ一言が、人の気分を害したりする。しかし、本人はそういうつもりはない。そこがコミュニケーションの難しいところだと思う。自分の想いがなかなか100%伝わらない。
本著を読んでまずわかった事は、コミュニケーションは、キャッチボールのように一見シンプルに見えても、実に奥深いものだという事だ。相手の心理状況や自分の地位等、さまざまなことが絡んでくる。でも、簡単な事に気をつければ、自分の想いが相手に伝わるようになるのだ。
自己紹介では、未来へのベクトルを示す事で、信頼感が増す。上司と部下の間柄のように、モノを見る目線が違う時は、「共感」を意識する。そんな感じで相手に話が通じるようになれば、自分の「メディア力」もアップする。それによって、自分の想いが伝わるようになる。そして、信頼されるようになる。
上記は本著に載っている内容のごく一部だが、それらは実に単純なものだ。本著は、コミュニケーションというつかみ所の無い行為の、ごくシンプルな部分をわかりやすく説明してくれる。
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手っとり早く役には立ちませんよ。でも五つ星 |
「ハウツーもの」と呼ばれるジャンルがありますね。初学者に方法論やテクニックを教え、手っとり早く身につけさせるための。そういう本の効用は認めるし、自分で買って読むこともあります。
でも、後々ほんとうに「自分の血となり肉となった」と、感じさせるものはめったにない。べつにその本や著者が悪いってわけではないのでしょう。本書にもあるように、自分が工夫し、努力し、時間をかけて経験したことからしか、けっきょく本当の意味で人は学ぶことはできない。わずかな金と時間しか費やさず、他人様が書いたものを読ませてもらって、それをちゃっかり自分の経験に加えよう、なんてわたしのさもしい根性がいかんのだと思います。
ところが、ごく稀に、そんな理屈を飛び越えてこちらの胸に迫ってくる本がある。
著者の山田ズーニーさんは、「硬骨漢」と呼びたいくらいまっすぐな人(女性のようなので、漢はないなあ)。「こうすればラクにうまくやれるよ」的なものは一切なし。小気味よいくらいの原理原則論、そして正面突破。たしかに方法論も書かれてはいますが、それよりももっと大事な、「人と関わろうとする姿勢」を教えてもらいました。
とくに「正論はなぜ人を動かさないのか」の項、勉強になりました。正しいと信じる自分に思い上がって、著者のいう「自分のメディア力」を下げている自分が、はっきりと見えました。

